☆エジプト墳墓のなぞ「The Adventure of the Egyptian tomb」
(1993年制作、ピーター・パーパー・フレミング監督、
脚本:クライブ・エクストン、撮影:ノーマン・ラングレー、
音楽:クリストファー・ガニング
デビット・スーシェ、ヒュー・フレイザー、ポーリン・モラン、ロルフ・サクソン、
オリバー・ピエール、ジョン・ストリックランド、ビル・ベイリー)
エジプト王家の谷の発掘隊が、メンハーラ王の埋葬室の扉を強引に
叩き割って入った途端、発掘のリーダー、ウィラードが急死する。
支援者のブライブナ―氏も指の傷から菌が入り、死亡する。
ニューヨークでは、フェリックスの甥ブライナーが、ハンセン病で
あることを苦にして自殺する。
ウィラード卿の妻は、発掘隊に加わる息子ガイを心配し、ポワロに
調査を依頼することになり、ヘイスティングスと共にエジプト・カイロへ
飛ぶことになる。
それにしても、エジプトとかメソポタミアとかが舞台となると
憧れがあるのか、ワクワクする。
残念ながら現地の映像は、スペインでロケされたとのこと。
それにしても発掘の様子やテントの並んでいる様子などは、
王家の谷ロケしていると錯覚するほどで、美術や雰囲気作りが素晴らしい。
殺害された人物に共通して関わっていた人物を辿れば、
答えはすぐに見つかるのだが、動機が良く解らなかった。
学生時代まで遡るのだが、ルパートとエイムズは学友で、
溺れたルパートをエイムズが助けたことがあり、恩に感じていた
ルパートは遺産をエイムズに贈与するという遺言が残っていたことが、
事件の発端だったことが明かされる。
原作者のクリスティーは元従軍看護婦だったこともあり、
薬がさまざま登場するストーリーともなっている。
ポワロが毒薬入りにティーを飲んだように見せかけ、
エイムズを追い込んでゆくあたりはポワロらしさが出ている。
猫を失くして元気のなかったミス・レモンに、メンハーラ王の墓から
持ち出してきたという猫のブロンズ像をお土産にあげる場面、
ポワロらしいジョークが面白い。
人物が限定されており、分かり易い作品だった。
“ポワロは面白い”☆☆☆☆
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