2021年2月18日木曜日

ポワロは面白い46 アクロイド殺人事件「The Murder of Roger Ackroyd」

 

☆アクロイド殺人事件「The Murder of Roger Ackroyd

(2000年制作、アンドリュー・グリープ監督、

クライブ・エクストン脚本、

撮影:クリス・オドネル、

音楽:クリストファー・ガニング、原作:アガサ・クリスティー

デビット・スーシェ、フィリップ・ジャクソン、

オリバー・フォード・デイビス、マルコム・テリス、セリナ・カデル、

デイジー・ボウモント、フローラ・モンゴメリー、ビビアン・ヘイルボーン)

 


5年間のブランクを経て再会された新・シリーズの1作目。

 

ポワロは都会の犯罪の邪悪さに嫌気がさし、現役を退きロンドンから

キングス・アボットという村へ移り住んでおり、探偵業を引退し、

気楽に農園づくりなどで日々を過ごしているという設定。

 

しかし、平穏無事だと思っていたキングス・アボット村でも殺人事件が

起こり、ジャップ警部とも再会、再び探偵復帰を決意するまでを描いている。

 

ドラマは、保管庫の古い一冊の日記を回想するポワロのシーンから、

スタートする。過去におこった事件を回想するというストーリー。

 

ロンドンで数々の邪悪な事件を解決したポワロは、都会の喧騒から

離れ静かな環境で暮らすことを選択し、キングス・アボット村へ移り住んでいた。

友人で資産家の工場経営者アクロイドを訪ねるポワロ、アクロイドの

甥っ子で養子のラルフ・ペイトンとの口論を目撃する。

 

アクロイドの義理の妹の娘、フローラとラルフの結婚を望んでいるのだが、

ラルフには別に恋人がいるため、結婚を渋っているという設定。

アクロイドも友人で未亡人のドロシー・ファラーズと愛しあっており、

何れ結婚しようと思っている。

 

ドロシー・ファラーズが死亡する。自殺とされるが、その真相を

知っていた人物がいた。その犯人はドロシーを恐喝しており、

ドロシーは悲観し、最後にアクロイドに手紙を書き、

自殺するという事件が起こる。

 

アクロイドが密室で、首筋にナイフを刺された状態で発見される。

友人の死に唖然とするポワロ、ロンドンからジャップ警部も駆け付け、

数年ぶりにポワロと再会する。

 

邪悪なものから逃れてきたポワロだったが、殺人がポワロを追いかけてくる

という設定で、最初は協力を渋るポワロだったが、ジャップ警部の

昔のおように一緒にやろうよとの声に、現役復帰を決意すると

いうストーリーである。

 

殺人事件は、手が込んでおり、様々なトリックが施され、発見者は

アクロイドの主治医シェパードと執事のパーカー、椅子の配置に

疑問を持つポワロ、紛失した手紙の謎、残された靴跡はラルフの靴と一致、

そして姿を消したラルフ、犯人はラルフと警察が目星をつけるが、

ポワロは別の人間を疑っていたという展開。

執事のパーカーが車に轢かれて殺されたことで、ポワロの推理は

確信に変わってゆく。

 

日記を書いた人物が犯人なのだが、シェパード医師の妹キャロラインが、

車の中で日記を発見、読んでいくとシェパードの隠された秘密が

書かれていたという結論で、最後はシェパードに銃撃されながら

追いかけると、シェパードは残された1発の銃弾で自殺を遂げる

という結末となっている。

 

シェパードの妹のキャロライン(原作では8歳上のお姉さん)の

キャラクターは、アガサ・クリスティーのミス・マープルの原型に

なったとも言われている。

 

今作では、ジャップ警部が登場、久しぶりのポワロとの再会に喜ぶ

ジャップが描かれている。

(ミス・レモンとヘイスティングスは出演していない)

 

“ポワロは面白い”☆☆☆

 

ポワロは面白い45 もの言えぬ証人「Dumb Witness」 

☆もの言えぬ証人「Dumb Witness

(1997年制作、エドワード・ベネット監督、

脚本:ダグラス・ワトキンソン、

音楽:クリストファー・ガニング、撮影:サイモン・コソーフ、

原作:アガサ・クリスティー



デビット・スーシェ、ヒュー・フレイザー、アン・モリシュ、

パトリック・ライカート、ケイト・ブフェリー、

ジュリア・セント・ジョン、ノーマ・ウェスト)

    

ヘイスティングスの友人、チャールズが水上のスピード世界記録挑戦の

立ち合い人として、ポワロとヘイスティングスは、イギリスの湖水地方

ウィンダミアにやってくる。(ジャップ警部とミス・レモンは出演しない)

 

朝鮮は失敗に終わるが、チャールズは、裕福な老婦人エミリーの甥で、

ボート関連の資金は全て、叔母のエミリーが提供していた。

記録挑戦前には、地元の霊媒師トリップ姉妹が、ボートは火を噴くと予言、

その通りになり、次はエミリーが危ないと予言する。

 

ポワロの助言で、エミリーは遺言状を書き換え、家族へ均等に分配される

予定だった遺産をエミリーの話し相手であり、面倒を見ている

ウィルミナに遺産全てを分配すると変更する。

 

エミリーが、階段で転げ落ちるという事件が起こる。

ポワロは、階段に不審な細工の後を発見、犯人はエミリー殺害を

狙ったものと推測するが、幸い軽いけがで済む。

しかし、散歩途中で飲み薬を飲んだ後、口から緑色の煙を吐き、死亡する。

 

地元警察は、肝臓疾患と言う見立てに、解剖を拒否されたポワロは、

あれこれ推理を巡らすが、ギリシャ人の医師の妻ベラ(エミリーの姪)の

夫が怪しいという陽動作戦に惑わされ、チャールズも金欠で怪しい雰囲気、

現にチャールズとテリーザのアランデル夫婦は、リトル・グリーン・ハウス

に盗みに入ったりする。

 

エミリー殺害にリンが使用されたことが判明、リンが使われたことを

暴いたエミリーの主治医グレンジャーが睡眠中バスで殺されるという

第2の殺人事件が起こり、ギリシャ人医師タニオスが嫌疑を掛けられるが、

灰色の脳細胞を駆使したポワロは、エミリーの飼い犬ボブの手助けで、

真犯人がタニオスの妻ベラであることを突き止めるというストーリー。

 

もの言わぬ証人は犬のボブで、ボブは階段転落の犯人も知っていたし、

さまざまな危険も察知し、吠えることで教えていたという設定。

霊媒師の姉妹や可愛いボブと言うイギリス産のヨークシャーテリアのボブが

大活躍、ストーリーの息抜きとしても上手く演出されており、

とても楽しめる作品となっている。

 

湖水地方でのロケーションが美しい景観を映し出し、是非訪れて

みたい場所でもある。

ロケーションは、ウィンダミアだけではなくほかでも行われている。

 

“ポワロは面白い”☆☆☆☆

 

 

 

 

 

ポワロは面白い44ゴルフ場殺人事件「Murder on the Links」

 

☆ゴルフ場殺人事件「Murder on the Links

(1996年製作、アンドリュー・グリーブ監督、

脚本:アンソニー・ホロヴィッツ、

音楽:クリストファー・ホロヴィッツ、撮影:クリス・オドネル、

原作:アガサ・クリスティー

デビット・スーシェ、ヒュー・フレイザー、ダイアナ・フレッチャー、

ダミアン・トーマス、ベンジャミン・プレン、ソフィ―・リンフィールド)

ドラマ冒頭では、富豪が殺され、妻が逮捕される10年前の事件が描かれる。

妻は、2人組の男が犯人と主張するが、偽装工作だったことが明るみになり

愛人だった男との財産を狙った事件だったことが明るみにされるが

幼い女の子連れの妻は無罪となり釈放され、犯人と目された男性は

南米に逃走するという事件が、ニュース映像として流れる。

 

 10年後、フランスのドーヴィルへ、休暇でヘイスティングと

出かけるうきうき顔のポワロ。

ヘイスティングスの切ない恋も描かれる作品となっている。

 

滞在するホテル(ゴルフ・ホテル)で、富豪のポール・ルノーから

詐欺事件の捜査を相談される。

夕食のレストラン、ピアノに合わせて歌うイザベル・ベュピーヌに、

ヘイスティングスが一目惚れする。

 

滞在するホテルは、ゴルフ大好きのヘイスティングスが選択したもので、

美味しい食事が目的のポワロは、レストランの食事やサービスに

うるさい様子が描かれている。

 

ゴルフ中のヘイスティングスが、バンカーへ打ち込んだとき、ボールを

探していると整地中のバンカーに、息子ジャックのコートを着た

ポール・ルノーの死体が転がっていた。

 

ポール・ルノーの別荘を訪れ、ルノーの妻から事件のあらましを聞くポワロ、

手足を縛られていたルノーの妻は、南米風の男性2人組が犯人だったと

告げるが、ポワロは不審な臭いを感じ取る。

 

今作では、ドラマオリジナルの味付けとして、フランス警視庁の

ジロー刑事が、ポワロのライバルとして登場、トレードマークの

パイプとポワロの代名詞/髭を賭けて、事件の解決を競うという展開。

不審な行動をとっていたポールの息子、ジャックが強引な捜査を

得意とするジロー刑事によって逮捕される。

 

第2の殺人事件が発生する、検視の結果、ホームレスであることが

判明するが、何故か立派なスーツを着込み、胸にはナイフ、

しかしナイフで刺されたのは死後だったことが明かされる。

 

ポール・ルノーの息子ジャックは、隣に住むマルトと恋仲で結婚する

予定だったが、両親は反対、父親から南米への出張を命じられ、

事件の夜、ドーヴィルに帰ってくるという構成。

 

ドラマは人間関係が複雑で整理しないと、ストーリーが分かりづらい。

・ポール・ルノーは、妻と南米で出会い、財産を築いた男

 しかし、10年前の富豪殺人事件の犯人だったという過去がある。

・ポール・ルノーの妻は、夫に言われ偽装工作をする

・息子のジャックは、隣家に住むマルトと恋仲で、結婚する予定

 ホテルで歌うイザベルとは昔、恋仲だった

・隣家に住むベルナデット・ドブレー夫人は、10年前の被害者の妻で

 名前を変え、娘マルトと移り住んでいた。

 

以上の背景が解らないと、途中で混乱してしまう作品である。

よく練られた脚本、ドーヴィルというリゾートの雰囲気が良い、

海岸で佇むヘイスティングスが、いい男に見えるから不思議である。

 

ポール・ルノーは、10年前の誘拐殺人事件の犯人だったが、

実は共犯だったベルデナット・ドブレ―夫人が隣家に引っ越してきた

ことで、ゆすられ、息子のジャックが、ドブレーの娘マルトと

結婚を約束する事態になったことで、偽装殺人事件を結計画、

ホームレスを殺害し本人と思わせようということだったが、

その会話をマルトに聞かれ、ポール本人がマルトに殺害されるという展開。

 

マルトとドブレー夫人は、ポールの遺産が目当てで、ポールを殺害し、

ジャックと結婚、ポール夫人を殺害しようとするが、ポワロの罠に

はまり捕まるという結末。

 

犯人探しは、ポワロの勝利となるのだが、そこはポワロ、ジロー刑事の

健闘をたたえパイプを返却し、握手をして別れるという度量の広さを見せる。

ドーヴィルを去る日、ポワロは、ドーヴィルを去りがたい

ヘイスティングスの元へイザベルを送り、2人がキスをして抱き合うのを

確認し、去ってゆくというエンディング。

 

とても面白い作品で、一流にこだわり、徹底した捜査を信条とする

ポワロの面目躍如の作品となっている。

 

“ポワロは面白い”☆☆☆☆

 

ポワロは面白い43ヒッコリー・ロードの殺人事件「High Dicory Dock」

 

☆ヒッコリー・ロードの殺人事件「High Dicory Dock

(1995年制作、アンドリュー・グリープ監督、

脚本:アンソニー・ホロヴィッツ、音楽:クリストファー・ガニング、

撮影:クリス・オドネル、原作:アガサ・クリスティー

デビット・スーシェ、フィリップ・ジャクソン、ポーリン・モラン、

パリス・ジェファーソン、ジョナサン・ファース、ダミアン・ルイス、

ギルバート・マーティン、ポリー・ケンプ)

 

ヒッコリー・ロード沿いにある学生向けの寄宿舎で、不思議な盗難事件、

ミス・レモンのお姉さんが寮の管理者だったことから、下宿中の学生を

前に講演と言う名目で、学生たちと面会する。

 

ジャップ警部の奥さんが、1週間不在とのことでポワロは、不自由だろうと思い、

ジャップ警部をマンションへ誘い、食事を振る舞い、マンションに

泊まることになるエピソードと並行しながら、盗難事件が殺人事件へと

発展してゆくというシナリオ。

 

女学生シーリアがモルヒネで毒殺される、彼女は盗難事件の犯人として

ポワロに告白した女性。しかし、聴診器や電球、ホウ酸等は彼女が

盗んだものではないと告白している。事件解決の重要な伏線となっている。

 

ダイヤモンドの密輸事件が背景にあり、学生として寮に潜入し、

密輸犯を探る女性捜査官サリー、簡易バッグで密輸されることから、

バッグ販売店に勤務している捜査員等も登場、寮のオーナー/ニコレティスが

ナイフで刺され死亡する。彼女は、シーリア殺害の犯人を知っていたと

ポワロは推理する。

 

単なる盗難事件が、殺人事件へと展開するプロットの面白さが、

アガサ・クリスティーの真骨頂で、この作品も面白い展開となるのだが、

後半、第3の殺人が起き、事件を解説するポワロのシーンが、ちょっと長すぎる。

 

ポワロのマンションでの夕食、ポワロは豚足料理をジャップへ、

ミス・レモンは舌平目のクリーム煮をジャップへふるまうが、

マンションの暑さと食事のまずさに閉口するジャップ警部の表情が面白い。

ジャップ警部は、ベーコン・エッグやボリュームのある肉料理が

大好きなのだが、ポワロが自炊するジャップ警部に高額な

ィレ・ミニヨンを交わせるシーンも見どころの一つ。

 

頻繁にネズミが登場、これはマザーグースの歌の一説がヒントに

なっているそうで、ネズミが事件を見守るという設定に

なっているのだが、ネズミは好みではなく、ちょっと映りすぎ。

 

著名な政治家スタンリー卿、その弁護士エンディコットと過去の事件で

因縁の有るジャップ警部の、犯人を検挙できなかった苦い思い出の

エピソードも語られる。

結局、ジャップ警部が検挙できなかった犯人は、当時まだ子供だった

ナイジェルが犯人だったという落ちで、スタンリー卿ではなかったこと、

結局そのナイジェルが、数々の殺人事件の犯人だったという結末。

 

登場人物がみんな犯人らしい描き方は、ポワロらしいのだが、

90分版になって起承転結がはっきりしないし、展開がちょっと

回りくどくなった気がする。

ジャップ警部のむさくるしい雰囲気、結局、奥様の内助の功が

ジャップ警部を支えているという作品でもある。

 

“ポワロは面白い”☆☆☆

 

ポワロは面白い42ポワロのクリスマス「Hercule Poirot’s Christmas」

 

☆ポワロのクリスマス「Hercule Poirot’s Christmas

(1995年制作、監督:エドワード・ベネット、

脚本:クライブ・エクストン、撮影:サイモン・コスオフ、

音楽:クリストファー・ガニング、原作:アガサ・クリスティー、

デビット・スーシェ、フィリップ・ジャクソン、バーノン・ドブチェフ、

サイモン・ロバーツ、キャサリン・ラベネ、エリック・カルテ、

アンドリュー・バーナード、ブライアン・ガスパリ、

サーシャ・ビハール、マーク・タンディー)

 

ポワロの事務所兼自宅のホワイト・ヘブンマンションのセントラル・

ヒーティングが壊れたため、修理を依頼するがクリスマスシーズン

の為、26日以降迄修理は出来ないと伝えられたポワロに、

老富豪シメオン・リーから、クリスマスに殺されるかもしれない

との電話を受け、寒さに弱いポワロは、暖房の利いた

シメオン・リーの館へ赴くことになるというスタート。

 

今作はクリスマス休暇と言うことも有、ミス・レモンや

ヘイスティングスは登場しない、ジャップ警部は自宅に親戚が

集まるものの、クリスマスソングの大熱唱が繰り返されるため、

実は自宅にいたくないという台詞で、ポワロに事件で呼びだされ

ホットしているという設定。

 

原作ではポワロは、警察部長のジョンスン大佐を訪れたことに

なっており、ドラマとは大幅に脚色されており、ストーリーの

本筋はあまり変えずに、人物や設定状況は大幅に脚色されている

これがドラマの良さでもある。

 

スタートエピソードは、南アフリカでダイヤモンドを探している

2人の男性のエピソードがあり、一人を殺害しダイヤを一人占めに

した男が、父親に死なれた女性に助けられる。

 

男性とベッドを共にした翌朝、男は女性の元を去ってゆくという

前日談が描かれる。

 

それから40年後のロンドンへと場面は転換し、ポワロのマンションの

暖房の話へと繋がってゆく。

シメオン・リーは自宅で共に暮らす長男夫婦、下院議員の次男夫婦、

亡くなった娘の子供ピラー(孫娘)、そして3男のハリーを呼び寄せる。

(原作ではもう一人、子供がいる。)

 

遺言を書き換える様な素振りを見せたその夜、シメオン・リーを訪ねた

地域を管轄する警察のシュロップシャー警視が、訪問しており、

そして警視が退出し館を出た後に、シメオン・リーは、大音響と

ともに殺害される。

 

遺産相続をめぐる争いから、殺人に至ったのか?を中心に

ストーリーは展開するが、徐々に各自の抱える問題や個人的な

調査が進められ、背景が浮かび上がってくるという展開。

 

ダイヤが紛失していたことも有、ダイヤモンドを狙っての犯行

かとも検討される。

長尺版(90分)で、この辺の人物のキャラクターや背景は、

短縮版と違い、じっくりと描かれている様である。

 

殺害を防ぐのが本来のポワロの任務だったはずなのだが、ポワロの

物語では必ず事件が発生し、そのあとにポワロは“灰色の脳細胞”

を駆使し、事件を解決するのである。

これは、ポワロシリーズの約束事と言っていい。

 

今回も密室殺人の謎に挑み、怪しげな複数の犯人候補の素性も

調べ上げ、最終的には、40年前に捨てられた

ステラ・ド・ザイフデルの息子で実は、40年前に一夜を

伴にしたシメオン・リーとの間に出来た子供が、サグデン警視であり、

その彼がトリックを使って殺害したことが、ポワロによって

暴かれるというストーリー。

 

さまざまな伏線、台詞の一つ一つが、事件解決の要素となっている

このシリーズは、エナメル靴にこだわり、髭にも徹底したこだわり

を持ち、寒さを嫌い、イギリスには食はないと自ら料理もする

ポワロのキャラクターが魅力である。

 

今回も盟友ジャップ警部から、クリスマスプレゼントの手袋を

貰うが、あまり気に入ったようではないが、ジャップ警部に

キューバ産の葉巻をお返しにプレゼントするポワロの顔が面白い。

 

またその葉巻を購入した店のいたずらグッズが、事件解決に

おおおいに役立つというのもこのドラマの面白い演出である。

「今作は、長編バージョンで、この回から短編(45分バージョン)は

製作されなくなっている。」

 

“ポワロは面白い”☆☆☆☆☆