☆もの言えぬ証人「Dumb Witness」
(1997年制作、エドワード・ベネット監督、
脚本:ダグラス・ワトキンソン、
音楽:クリストファー・ガニング、撮影:サイモン・コソーフ、
原作:アガサ・クリスティー
デビット・スーシェ、ヒュー・フレイザー、アン・モリシュ、
パトリック・ライカート、ケイト・ブフェリー、
ジュリア・セント・ジョン、ノーマ・ウェスト)
ヘイスティングスの友人、チャールズが水上のスピード世界記録挑戦の
立ち合い人として、ポワロとヘイスティングスは、イギリスの湖水地方
ウィンダミアにやってくる。(ジャップ警部とミス・レモンは出演しない)
朝鮮は失敗に終わるが、チャールズは、裕福な老婦人エミリーの甥で、
ボート関連の資金は全て、叔母のエミリーが提供していた。
記録挑戦前には、地元の霊媒師トリップ姉妹が、ボートは火を噴くと予言、
その通りになり、次はエミリーが危ないと予言する。
ポワロの助言で、エミリーは遺言状を書き換え、家族へ均等に分配される
予定だった遺産をエミリーの話し相手であり、面倒を見ている
ウィルミナに遺産全てを分配すると変更する。
エミリーが、階段で転げ落ちるという事件が起こる。
ポワロは、階段に不審な細工の後を発見、犯人はエミリー殺害を
狙ったものと推測するが、幸い軽いけがで済む。
しかし、散歩途中で飲み薬を飲んだ後、口から緑色の煙を吐き、死亡する。
地元警察は、肝臓疾患と言う見立てに、解剖を拒否されたポワロは、
あれこれ推理を巡らすが、ギリシャ人の医師の妻ベラ(エミリーの姪)の
夫が怪しいという陽動作戦に惑わされ、チャールズも金欠で怪しい雰囲気、
現にチャールズとテリーザのアランデル夫婦は、リトル・グリーン・ハウス
に盗みに入ったりする。
エミリー殺害にリンが使用されたことが判明、リンが使われたことを
暴いたエミリーの主治医グレンジャーが睡眠中バスで殺されるという
第2の殺人事件が起こり、ギリシャ人医師タニオスが嫌疑を掛けられるが、
灰色の脳細胞を駆使したポワロは、エミリーの飼い犬ボブの手助けで、
真犯人がタニオスの妻ベラであることを突き止めるというストーリー。
もの言わぬ証人は犬のボブで、ボブは階段転落の犯人も知っていたし、
さまざまな危険も察知し、吠えることで教えていたという設定。
霊媒師の姉妹や可愛いボブと言うイギリス産のヨークシャーテリアのボブが
大活躍、ストーリーの息抜きとしても上手く演出されており、
とても楽しめる作品となっている。
湖水地方でのロケーションが美しい景観を映し出し、是非訪れて
みたい場所でもある。
ロケーションは、ウィンダミアだけではなくほかでも行われている。
“ポワロは面白い”☆☆☆☆
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