☆盗まれたロイヤル・ルビー「The
Thief of the Royal Ruby」
(1992年制作、アンドリュー・グリーブ監督、
脚本:アンソニー・ホロヴィッツ&クライブ・エクストン、
原作:アガサ:クリスティー
デヴィット・スーシェ、ヒュー・フレイザー、フィリップ・ジャクソン、
フレデリック・トレベス)
一人静かなクリスマスを過ごす予定のポワロの楽しみは、読書にラジオに
お馴染みのチョコレート屋で購入する高級チョコレート。
そんなポワロの下へ英国政府の外務次官ジェズモンドから
呼び出しを受ける。
依頼は、エジプトの次期国王ファルークが、酔ってしまい大切な
ルビーを相手の女性に盗まれてしまい、宝石を奪い返して欲しいとこと。
ポワロは、そんな放蕩バカ息子の尻ぬぐいは、ポワロの仕事ではないと
断わるが、英国とエジプトのためにと無理やり、仕事を押し付けらる。
しかし、19歳と未熟で礼儀も知らない若き国王候補ファルークに
反感を持つのだが、、、、。
調査のためにエジプト学者レイシー大佐の自宅へ赴くことになった
ポワロは、楽しい家族に囲まれ、とても楽しそうでユーモア
溢れる作品になっている。
レイシー大佐宅で働く、コックのロス夫人、メイドのアニーの手助けや
レイシー大佐の子供達、ブリジット、コリン。マイケルの3人の遊び心を
上手く脚本に活かし、宝石強盗であるデズモンド、グローリアの
2人を追い詰めていく。
プディングの謎解きや、ホレース大佐がベッドから起きられない理由や、
ポワロのベッドにプディングを食べるなとのメモ等さまざまな伏線が
エピソードとして散りばめられ、ポワロをトリックに架けようとする
3人の子供たちの協力を得て、クリスマスらしいアットホームな
物語となっている。
孫娘のセアラがデズモンドに騙されていることに、ようやく気が付き、
ホレース夫人が安心するエンディングも楽しい。
飛行場の飛行機で逃亡しようとするデズモンドを追いかける
ポワロとデヴィットのチェイスシーンも楽しく描かれている。
ユーモア満載、ソフトなサスペンスが一杯の楽しい作品である。
“ポワロは面白い”☆☆☆☆
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