☆猟人荘の怪事件「The
Mystery of Hunter’s Lodge」
(1992年制作、レニ―・ライ監督、脚本:T・R・ボウエン、原作:アガサ・クリスティー、
デヴィット・スーシェ、ヒュー・フレイザー、フィリップ・ジャクソン、ポーリン・モラン、ダイアナ・ケント)
へイスティングスの友人ロジャー・ヘイヴァリングの招きでポワロと共に、
ヨークシァーでの雷鳥撃ちに同行する。
極寒の地で2時間も待ったポワロは、猟人荘の暖炉の前にへばりつくが
ホテルでベッドにもぐりこむことになる。
ベッドで暖を取っているポワロの元をヘイスティングスが訪れ、富豪で
猟人荘の持ち主バリントン・ベースが、訪れた男に殺されたと伝える。
立がることも出来ず、ベッドで情報を収集をするポワロ。
地元警察は2人、スコットランドヤードのジャップ警部も駆け付ける。
・駅で盗まれた自転車
・猟人荘を訪れた男を見た人間は、ロジャーの妻ゾーイとミドルトン夫人だけ
・行方不明になる契約家政婦のミドルトン夫人の所在
・ミドルトン夫人とゾーイが一緒になるのを見た人はいない
・バリントンの死で得をする3名の人物
(腹違いの弟で猟場の番人スタッダード、従兄弟のロジャー、
ロジャーの弟アーチ―が遺産創造の権利を持つ)
以上の謎をポワロが解き明かし、犯人をロジャー夫婦と限定する。
横柄で威張り散らすバリントンは嫌われ者で、ロジャーは競馬で多額の
借金があり、その清算のために遺産を目的としたもので、
派遣家政婦のミドルトンに成りすましたゾーイが、あごひげを
はやした男に扮し、自転車を盗み駅員に実在の人物のように印象づける。
ゾーイが実在しないあごひげの男を見たと主張、バリントンを
殺害したのは自分であるにも拘わらず、あごひげの男が窓から逃げたと
主張する。
当初殺害容疑で疑われたロジャーは、ロンドンでのアリバイを主張し
嫌疑が一旦は晴れるのだが、実は妻のゾーイと共謀していたことが、
暴かれるという凝りに凝ったストーリー。
そのトリックを見破るのは、番人の飼っている猟犬で、ミドルトン夫人が
身に着けていたエプロンの臭いからゾーイを割り出すという趣向。
ヘイスティングスの友人が犯人と言う結末だが、猟場の雰囲気等
とても珍しいシーンが映し出され、見応えのある作品となっている。
“ポワロは面白い”☆☆☆☆☆
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