☆マギンティ夫人は死んだ「MrsMaGinty’s Dead」
(2008年制作、アシュレイ・ピアース監督、脚本:ニック・ディア、
撮影:アラン・アーマンド、音楽;クリストファー・ガニング、
原作:アガサ・クリスティ
デビット・スーシェ、ゾーイ・ワナメーカー、ポール・リース、
ジョー・アプソロム、サイモン・シェパード、、キャサリン・ラッセル、
リチャード・リンダーン、サラ・スマート)
裁判でも有罪となり、死刑を待つというオープニングでスタートする。
逮捕したロンドン警視庁スペンス警視は、逮捕したものの、ベントリーの
有罪には疑問を持ち、ポワロに再捜査を依頼する。
スペンス警視、小説家オリヴァー、ポワロの専属執事ジョージが再出演している。
スペンス警視はこの作品以降、出演はなくなるが、原作ではその後も登場している。
オリヴァー、ジョージは、準レギュラーとして度々登場するようになる。
ポワロは再調査の為、ブロードヒニー村へ向かい、日本で言う民宿の様な場所に、
下宿滞在することになり、苦手な犬や清潔感のない住まい、すきま風の
入りこむ部屋に悩まされ、しかめっ面をするのが度々描かれる。
(ポワロはサービスの行き届いた高級ホテルが好き)
殺害されたマギンティ婦人が掃除婦として働いていたサマーヘイズ夫婦、
アップワード夫婦、レンデル医師夫婦、カーペンター夫婦、その他
マギンティ婦人の姪夫婦、劇作家ロビン・アップワードと
ロビンの母親ローラ・アップワード等の登場人物が、殺人事件を
巡ってミステリーが繰り広げられる。
過去にイギリスを去っていった殺人犯の子供が、この事件の解決に
繋がっていくのだが、入り組んだ人物像をひも解くことになる写真、
最初の殺人に使われたシュガー・ハンマーをどのように入手したのか等
偽装や成りすまし等の犯行隠しに翻弄されるが、関係する人物から聞く話と
さまざまな資料を調査することで、事件の本質に迫るポワロが描かれる。
安楽死を暴きに来たと誤解する医師の妻にホームで背中から押され、
列車に轢かれそうになったり、快適ではない滞在を強いられ、
議員の夫に煙たがられたり、駅から滞在先まで悪路を歩いたりと
今作のポワロは、さまざま悲惨な目に合う。
全体的には、解りづらい脚本で、前作の出来が良かっただけに、
ちょっと残念な印象だったし、犯人の人物像に魅力が無かった。
“ポワロは面白い”☆☆☆☆
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