2021年8月21日土曜日

ポワロは面白い53 ホロー荘の殺人「The Hollow」

 

☆ホロー荘の殺人「The Hollow

(2004年制作、サイモン・ラングトン監督、

脚本:ニック・ディア、撮影:ジェームズ・アスピナル、

♪:クリストファー・ガニング、原作:アガサ・クリスティ

デビット・スーシェ、ジョナサン・ケイク、サラ・マイルズ、

エドワード・ハードウィック、エドワード・フォックス、

メーガン・ドッズ、リゼット・アンソニー、クレア・プライス)

 

 

田舎の別荘に来たポワロは、アンカテル家の住むホロー荘から

夕食の招待を受ける。

 

ホロー荘の主人サー・ヘンリー(エドワード・ハードウィック)、

妻ルーシー(サラ・マイルズ)、執事ガジョン(エドワード・フォックス)、

メイドの他に親類のガーダと夫のジョン、アンカテル家の親類で、

ジョンの愛人でもある彫刻家のヘンリエッタ(メーガン・ドッズ)、

親類で居候のエドワードやミッジがポワロを出迎える。

 

ポワロが夕食後別荘に戻ってから、ホロー荘を訪ねてくるのは、

12年前にジョンの恋人だった女優のヴェロニカ・レイク、ジョンは

誘われるままに、ヴェロニカを送り届けるのをいいことに、

再び肉体関係を結んでしまう。


翌朝、再びヴェロニカに呼びだされたジョンは、復縁を迫るヴェロニカに

はっきりとその気はないと断わり、ホロー荘に戻るが、プールで

殺害されているのが発見される。

 

現場に居合わせたポワロは、ガーダの手に拳銃が握られていることから、

居合わせたアンカテル家の人達は、殺人犯はガーダと思うが、

その拳銃をヘンリエッタがプールに投げ入れてしまう。

 

医学の道で研究熱心だったジョンを愛していたガーダを、

庇うアンカテル家のルーシー、ヘンリエッタ、ガジョンはポワロを

混乱させようと、犯行に使われた拳銃を隠し、さまざまな情報を伝え、

ポワロを悩ませるという脚本。


ガーダは信じ切っていたのだが、ヴェロニカと東屋でSEXするジョンを

見てしまうことから、ジョンを殺害するのだが、、、、。

 

原作者のクリスティは、この物語にポワロを登場させたのは

失敗だったと語っているそうだが、演じる俳優達の熱演も有、

ポワロ対アンカテル家の対決という構図になっており、

見応えある作品となっている。

 

実際に犯行に使用された拳銃の所在が、ポイントとなっており、

ポワロの“灰色の脳細胞”が、働き事件の真相を暴くのだが、犯人の

ガーダは青酸カリを飲んで自殺するというストーリー。

 

ルーシーやヘンリエッタは、ポワロが沈黙することで、罪には問われないと

いうエンディングとなっている。

 

サラ・マイルズのおとぼけ演技、ガジョン役のエドワード・フォックスの

ベテランらしいいかにも主人を守ろうと忠誠を尽くす執事らしい演技、

ヘンリエッタ役のメーガン・ドッズのポワロを翻弄する演技等、

なかなかの熱演ぶりを見せている。

 

脚本にもう一ひねり欲しかった感じで、ストーリーが単純すぎた。

登場するクラシック・カーが凄い。

特にヘンリエッタの乗っているスポーツカーがカッコよく、今でも

売れるだろうと思うのだが、、、、。

 

“ポワロは面白い”☆☆☆☆☆

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