2021年8月21日土曜日

ポワロは面白い47 エッジウェア卿の死「Lord Edgware Dies」

 ☆エッジウェア卿の死「Lord Edgware Dies

(2000年制作、ブライアン・ファーナム監督、

脚本:アンソニー・ホロウィッツ、クリス・オドネル、

音楽:クリストファー・ガニング

デビット・スーシェ、ヒュー・フレイザー、フィリップ・ジャクソン、

ポーリン・モラン、ヘレン・グレース、ジョン・キャッスル、

フィオナ・アレン、ドミニク・ガード、デボラ・コーネリウス、

ティム・スティード)

 

フェミニストのポワロが、女優に翻弄される作品で、手の込んだトリックが

描かれている割には、とても分かり易く面白い作品。 


探偵業を再開する為、ミス・レモンと事務所の整理に多忙なポワロに、

電報が届く。南米で牧場を経営していたヘイスティングスは、

鉄道事業に全財産を注ぎこみ失敗。ロンドンへ帰ってくるという構成で、

再結集する4人組が挑む殺人事件を描いている。

 

物まねを得意とするカーロッタ・アダムスのショーに出かけるポワロは、

女優ジェーン・ウィルキンスンから、離婚に同意しない主人エッジウェア卿を

説得して欲しいと依頼される。

 

美人に弱いポワロは、本来の仕事とは思えないような離婚調停の仕事を

引き受けるが、エッジウェア卿は同意した手紙を送ってあるはずと答える。

その日の夜、4人の再会を祝してポワロ特性の料理を食べていた頃、

実はエッジウェア卿が殺害されていた。

 

さまざまな怪しい人物が登場、エッジウェア卿の金庫から金を盗む執事の

オルトン、金が無くエッジウェア卿に支援を頼む甥のロナルド・マーシュ等

ポワロの推理を妨げるような人物が、ポワロの灰色の脳細胞を惑わす。

 

いくつかの疑問を解決した時に、真犯人が告げられるというストーリーで、

複雑に入り組んだストーリーが、ポワロのわかりやすい解説で語られる。

物真似名人のカーロッタを上手く利用する犯人、疑問の答えに気付いた

劇作家ロスも殺害され、巧みな犯人の隠蔽工作や偽装工作に、

なかなか真実にたどり着けないポワロ。


 女性の気の有る様な素振りに翻弄されるポワロが、守ってあげると

意気込むのだが、騙されていることにようやく気付き、

ヘイスティングスの一言に最後は目覚めるというストーリー。

 

新たな結婚相手がカトリックの為、離婚した女性は再婚できない、

そのため夫と死別と言う強硬手段に訴えたという殺害動機、そのため、

協力させられたカルロッタは毒殺され、2度の食事会に出席した際の会話で、

もしかしたらと出席者を疑問に思ったロスはエッジウェア卿と

同じように首筋の急所に短刀を差し込まれ殺害される。

 

今作では、ミス・レモンとヘイスティングスが、ポワロに大いなる

ヒントを与える活躍を見せている。

ポワロシリーズは、本当に面白い、この作品はその中でも、

ベスト5にいれても良いような面白い作品である。

”ポワロは面白い”☆☆☆☆

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