☆コーンワルの毒殺事件「The
Cornish Mystery」
(1990年制作、エドワード・ベネット監督、脚本:クライブ・エクストン、原作:アガサ・クリスティー
デビット・スーシェ、ヒュー・フレイザー、フィリップ・ジャクソン、ポーリン・モラン、アマンダ・ウォーカー)
ポワロのマンションを訪ねたいのだが、入ってこないベンゲリー夫人、雨の公園で会うことにしたポワロは、夫が自分を毒殺しようとしていると伝えられる。
翌日、夫人の住むコーンワルへ出かけたポワロとヘイスティングスだったが、彼らが到着する前に、夫人はなくなっており、悔やむポワロという構成。
ジャップ警部も捜査のためコーンワル、正式にはコーンワルの村ポルガーウィズで捜査を展開する。
ベンゲリー夫人の夫が疑われる。歯科医の夫は助手と不倫の関係だとか、家政婦が夫人の食事(お粥)の時、そばに除草剤を持った夫が立っていたとの証言、毒物はヒ素系で主治医の老先生は胃炎と同じ症状のことから、毒物での症状ではないと主張する。
ポワロはベンゲリー夫人の姪、フリーダの婚約者ラドナーを妖しいと睨むのだが証拠がない。歯科医ベンゲリーの裁判は進み、数々の不利な証言が相次ぐが、ポワロは調査の結果として、ベンゲリー夫人の財産を巡るフリーダの婚約者ラドナーに確固たる証拠がないために状況証拠を並べ、24時間の猶予を与えることで供述調書にサインをさせるというストーリー。
ベンゲリー夫人を殺害、夫を犯人に仕立て、姪のフリーダと結婚すれば
自動的に2万ポンド以上の遺産が入りこむと睨んでの犯行だったのだが、、、。
ポワロは、ジャップ警部にそのことを伝えず、ヘイスティングスとタクシー代わりに馬車で村を立ち去ってゆくという作品。
冒頭、胃がおかしいというヘイスティングスに、インド料理で米を食べ過ぎるからだとベルギーでは米への関税が一番高いとウンチクを述べるポワロ。
内臓では肝臓が最も大切だと主張するが、ラストでは、ヘイスティングスの機転の利いた対応に、米を食べにインド料理店へ行くと話すのが笑える。
イギリスの田舎町を舞台に展開される物語で、のどかな作品となっている。
“ポワロは面白い”☆☆☆☆☆
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