☆4階の部屋「The
Third Floor Flat」
(1988年製作 エドワード・ベネット監督、脚色:マイケル・ベイカー
撮影:イワン・ストラスブルグ、音楽:クリストファー・ガニング
デヴィット・スーシェ、ヒュー・フレイザー、フィリップ・ジャクソン、
ポーリン・モラン、スザンヌ・ボーデン、ニコラス・プリチャード、
アマンダ・エルウェス)
ポワロが事務所兼住居にしているホワイト・ヘブン・マンションで起こる
殺人事件を解決する作品。
ポワロの部屋の2階下に越してきたばかりの女性が殺される。
一階下の住人女性2人が婚約者と友人の4人でパ-ティーからの帰り、
鍵の無いことに気付いたパトリシアが、婚約者ドノヴァンに、
ゴミを下すエレヴェーターに乗り込み部屋を開けてほしいと頼んだ
ことから、降りる階を間違えて、死体を発見する。
早速、灰色の脳細胞を働かせたポワロは、いくつかの不自然な事柄に気付く。
女性は何故、
・マンションに引っ越してきたのか。
・女性の死体がなぜ、窓際にあったのか。
・パトリシアの鍵はどうなったのか。
それらの疑問に答えを見つけたポワロは、婚約者ドノヴァンの犯行と見破る。
郵便が最後に配達された時間、死体の女性に仕える使用人の行動、
消えた郵便物の内容は?
殺された女性はドノヴァンの妻で、重婚の発覚を恐れたドノヴァンが、
パーティの前に、妻を訪れ殺したことを突き止める。
重婚が動機という事件で、ラスト、パトリシアは魅力的な女性だと、
ポワロはドノヴァンの友人ジミーに、君の出番だよとおせっかいを焼く。
風邪を惹いて、ミス・レモン怒られるポワロが、髪が乱れており、
恐らくこの後も、この様の乱れた髪型のポワロが画面に登場することは
なかったと思われる。
冒頭推理物の舞台を観て、犯人を見破れるかヘイスティングと10ポンド
賭けて、見事推理の外れる場面で、脚本作家の頭が可笑しいと、
あくまでも作者のせいにするポワロのプライドの高さが面白く楽しい。
ヘイスティングの自慢の車が破損し、呆然とするヘイスティングに、
修理代をカンパするポワロが描かれるなど貴重な作品。
“ポワロは面白い”☆☆☆
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