2020年7月21日火曜日

ポワロは面白い13/消えた廃坑「The Lost Mine」


☆消えた廃坑「The Lost Mine
(1990年、エドワード・ベネット監督、脚本:マイケル・ベイカー&デビッド・レンウィック、原作:アガサ・クリスティー
デビット・スーシェ、ヒュー・フレイザー、フィリップ・ジャクソン、ポーリン・モラン、アンソニー・ベイト)

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ポワロが深夜、突然銀行頭取の訪問を受けることから、この事件はスタートする。相談相手の中国人が行方不明のままで、探して欲しいという。

ビルマの銀鉱山の地図、そのことで商談の予定だったというのだが、果たしてウー・リンという中国人は死体となって発見される。
売春、アヘンの密輸、賭博場(闇カジノ)、アヘン窟で陶酔する西洋人、チャイナタウンに巣喰う人間模様が描き出された作品で、アガサ・クリスティーの東洋、特に中国への思い入れは相当強かったものと思われる。

背景には、アヘンに取りつかれた株式の寵児の犯行を裏付ける状況証拠、アヘンの密輸売買で財を成す悪人などが登場し、真犯人を絞りづらくしており、この辺は演出によるところだろう。
発見されたウー・リンの死体は実は真犯人の仲間だったこと、本当のウー・リンは既に殺されていたという設定。

賭け事や株への投資で大きく損失を出していた銀行の頭取が実は犯人で、廃坑の地図を入手、それを売買して損失を穴埋めしておけばよかったのだろうが、ギャンブル好きの宿命でさらに注ぎこみ、切羽詰まった挙句の犯行に及ぶというもの。

単なる書類をウー・リンのパスポートと勘違いしてしまうあたりは、真犯人しか知りえないことで、ポワロの罠にはまってしまう犯人が描かれている。

ロンドン警察庁の最新式の捜査状況を見学するシーン、ヘイスティングスと
双六の様なゲームを楽しみ、最後は勝利してヘイスティングスをからかう様子等ポワロらしい一面を見せてくれる。

最も笑えるのは、銀行の残高確認で常に同額444ポンド44ギニー44ペンスにしていたつもりが、60ポンド少なかったことで銀行員を怒るというシーン。実は小切手を入金していなかったことが判明するのだが、ポワロがいかに、自尊心の強い人物か、うかがい知れるエピソードで笑える。

“銀行は間違っていなかった”と皮肉を言うヘイスティングスの負け惜しみも笑える。

“ポワロは面白い”☆☆☆☆☆


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