2020年7月13日月曜日

名探偵ポワロ6/砂に書かれた三角形「Triangle at Rhodes」


☆砂に書かれた三角形「Triangle at Rhodes
(1988年製作、レニー・ライ監督、脚本:スティーブン・ウェイクラム
撮影:ピーター・ジェッソップ、音楽:クリストファー・ガニング
デヴィット・スーシェ、フランセス・ロウ、ジョン・カートライト、
アニー・ランバート、ピーター・セッテレン)

  
第2次世界大戦前の当時イタリア領ロードス島(現在はギリシア)を
舞台にする作品。

休暇でロードス島を訪れたポワロは、滞在するホテルで2組の夫婦の様子が
おかしいことに気付く。(実際に、ロードス島でロケしている)
案の定、バレンタイン・チャンドリーが毒殺される。犯人は毒薬の小瓶を
ポケットに入れていたもう一組の夫婦の夫ダグラス(ピーター・セレトン)
が逮捕され拘束される。

ポワロは、犯人は別にいると確信し、使用した毒薬をどこから入手したのかを探るため、また警察への協力を求めるための人脈探しなど、滞在客のパメラ(フランシス・ロー)と海岸線を監視するバーンズ大佐に協力を求める。

マムシの毒を購入した場所を訪ねたポワロとパメラは、購入したのは英国人の女性だと突き止めたことで、犯人はダグラスの妻マージョリーとトニー
(殺されたバレンタインの夫)の犯行で、ロードス島から漁船で
逃げようするが、ポワロ達と警察が追いかけ捕まえる。

ロードス島は、1948年のパリ条約によりギリシア領となる。
当時はイタリア領で、黒シャツ党が街中にたくさんおり、厳しい検問で
ポワロが乗船できないなど、戦争前の雰囲気を上手くドラマに取り入れ、
毒物を求めてパメラとポワロが、路地を捜す歩く場面なども、
ロケの効果が出ている。

ポワロも、この当時はまだスリムで歩き方も早く、行動的なポワロが描かれている作品で、海上でのダイナマイトの爆発シーンなども描かれる。
また、ロードス島の美しい夕景や景観が随所に組みこまれ、撮影されている。
美しい海に囲まれたエキゾチックな島を舞台に、ポワロの灰色の脳細胞が
活躍する作品。

帰国のため、船に乗ろうとするが、スパイと間違われ足止めをされるポワロ、
憤慨するポワロの表情が面白い。


“ポワロは面白い”☆☆☆☆☆



0 件のコメント:

コメントを投稿