2020年7月20日月曜日

ポワロは面白い11/エンドハウスの怪事件「Peril at End House」


☆エンドハウスの怪事件「Peril at End House」
(1989年製作 レニー・ライ監督、脚本:クライブ・エクストン、撮影:ピーター・バートレット、音楽:クリストファー・ガニング(テーマ曲)、レチャード・ヘイソン、
デビット・スーシェ、ヒュー・フレイザー、フィリップ・ジャクソン、ポーリン・モラン、ポリー・ウォーカー、ジョン・ハーディング、エリザベス・ドウンズ)

覚え書き・ドラマ】エンドハウスの怪事件 -名探偵ポワロ | お気軽映画日記 エンドハウスの怪事件 | Peril at End House - 「名探偵ポワロ ... 2006】 ○ アガサ・クリスティ (田村隆一:訳) 『<font color=maroon ...
シリーズ初の長編第1作。

舞台は南イングランド、コーンウォール半島の架空の保養地セント・ルー。飛行機の嫌いなポワロは、飛行中ほとんど目をつぶって座席をしっかり握りしめているのが可笑しい。

滞在先のホテル(マジェスティック)で、ウェイターが呼んでも来ないことに苛立ったポワロが、業を煮やしてウェイターを呼びに行ったときに、足をひねって、ニック嬢に助けてもらったことから事件は始まる。

エンドハウス荘は抵当に入っている状態で、財政的に厳しい状況の中、
ニック嬢が3度も事故に遭ったと言い、ポワロと話している際もモーゼル銃で狙われ、帽子に穴が空いたことで、銃弾がポワロによって発見される。
3度の事故というのは、
・ベッドの上に欠けていた絵が落ちてくる
・坂道でブレーキが利かなくなる
・崖から岩がニックめがけて落ちてくる
というもので、友人のライス夫人は、ニックの嘘だと相手にしない。


何かの事件に巻き込まれていると感じたポワロは、ボディ・ガードを買って出るのだが、ポワロの助言によってヨークシャーから呼び寄せた従姉妹のマギーが、花火の夜、ニックのケープをまとっていたために彼女と間違われ、
拳銃で殺される。

ニックに好意を持っている海軍中佐ジョージやライス夫人と恋人のザイラス、オーストラリア出身の庭師のクロフト夫婦、使用人のエレンとその夫、弁護士でニックに好意を持つ従兄弟のバイス等怪しげな人物が登場、ミステリーを盛り上げていく。

ラジオでは、飛行家シートンが世界一周飛行の途中遭難したことを告げている。実は、マギーとシートンは婚約をしていて、莫大な財産を相続することになる
ことを知っていたニック嬢はシートンの婚約者であるマギーに成りすまし、
遺産をせしめようという計画だったのだが、ポワロによって暴かれるという二転三転するストーリー。

ニックが事故に遭うのは、シートンの事故が新聞で騒がれ始めた頃からで、
ポワロは、シートンの莫大な財産が事件の背後にあると推測する。
ニックは遺言状を書いたと言っていたが、その所在は不明。
シートンも遺言状を作成していることが、マギーへのラブレターに触れられている。

殺人事件より、ゴルフを優先してポワロにたしなめられるヘイスティングスは相変わらずのトンチンカン振りで、終盤には、シートンの弁護士に会うため、ロンドンへ出張しろと言われ、目を丸くするヘイスティングス。
しかし、ヘイスティングスの聞き込みで莫大な遺産がミスバックリーに残されていたことが確認され、その遺言状はミスバックリー宛に送付されていたことが判明する。

後半は事件の捜査で駆け付ける(出張費が出ないので、ポワロが宿泊しているホテルには泊まれないとぼやく)ジャップ刑事やミスレモンも登場し、最後には、遺言状の偽造やコカインの密売組織(ライス夫人やジョー、ジョージが関係)も暴いてしまうというサービスぶり。

クライマックスは、ニック嬢が入院している病院で、ポワロからの見舞いの
チョコレートが届き、それを食べて死亡するという事件が起こる。
実はチョコレートは入院しているニックが、ライス夫人に依頼したチョコレートだったことから、ポワロの灰色の脳細胞が混乱する。

ミスレモンとヘイスティングスのファーストネームの略称遊びから事件の本質に気付くポワロ。
綺麗で若い女性を守ろうとしたポワロだったが、実はシートンの莫大な遺産を
巡っての単純な事件だったことに気付く。

特に、突然ポワロから霊媒師になれと言われるミスレモンが笑える。
ニックは死亡しておらず、霊媒術で現れるニック嬢、実は死亡していなかったのである。
事件を解決したあと、海辺でくつろぐ4人、ソフトクリームを食べるシーン、ポワロが髭にアイスクリームが、つかない様に、かばって食べる仕草が笑える。さまざまなエピソードに伏線が沢山詰まっている作品で、楽しかった。

ニック役のポリー・ウォーカーがなかなか美人の女優さんだった。

“ポワロは面白い”☆☆☆☆☆


ポワロは面白い10/夢「The Dream」


☆夢「The Dream」
(1989年製作、エドワード・ベネット監督、脚本:クライブ・エクストン
撮影:アイバン・ストラスブルグ、音楽:クリストファー・ガニング
デヴィット・スーシェ、ヒュー・フレイザー、フィリップ・ジャクソン、
ポーリン・モラン、アラン・ハワード、ジョエリー・リチャードソン)

名探偵ポワロ「夢」』 '89イギリス | じゅうのblog - teacup.ブログ ... 覚え書き・ドラマ】夢 -名探偵ポワロ | お気軽映画日記

ポワロの秘書ミス・レモンが、珍しくタイプライターの件で、ポワロに文句を言うシーンがあり、意外とケチなポワロが描かれている。

大富豪でパイメーカーの社長から、自殺をする夢に悩まされていると、
相談を受けたポワロだったが、行ってみると何とも不可解な面会で、
ポワロは違和感を覚える。強烈な照明で社長の顔がほとんど見えないことや
間違って渡した手紙に気付かなかったことも、事件解決のヒントとなる。

予言どおりに、拳銃で死んだ自殺死体が発見される。
自殺に疑いを持ったポワロの調査で、真相が徐々に明るみに出る。
ミス・レモンがポワロの事件解明のヒントを与えることになり、ポワロが
ミス・レモンにキスをするという珍場面も登場する。

腕時計を身体に磁気が派生するということで、身に着けていないミス・レモン
が、ポワロが時間を聞いたことで、窓を開け教会の時計を見たことで、ポワロは富豪の殺人事件のからくりを知ることになる。

事件解決のヒントをくれたミス・レモンに、事件解決の御礼で買ってきたのは置時計だったという顛末。
タイプライターだと思ったミス・レモンのがっかりした表情が面白い。

イギリスの名女優ヴァネッサ・レッドグレーブの娘ジョエリー・リチャードソンが、富豪の娘ジョアンナ役で出演している。
お母さんに似ていてちょっとびっくり。

事の真相は、秘書(コーンワージー)と後妻(25万ポンドの遺産が入る)の
企んだことで、ポワロと面会したのも変装したコーンワージーだったという落ちで、夢の話も秘書の作り話というのが真相で、娘の恋人が、逃げる秘書を捕まえることで、会社を娘と恋人が継いでいくことを暗示してエンディングとなる。

ちょっと辻褄合せに苦しいところもあったが、楽しい作品だった。

“ポワロは面白い”☆☆☆☆




2020年7月18日土曜日

名探偵ポワロ9/クラブのキング「The King of Club」


☆クラブのキング「The King of Club」
(1988年製作、レニー・ライ監督、脚本:マイケル・ベイカー、
撮影:ピーター・ジョセップ、音楽:クリストファー・ガニング
デヴィット・スーシェ、ヒュー・フレイザー、フィリップ・ジャクソン、
ナイアム・キューザック、デヴィット・スィフト、ジャック・クラフ)

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事件の真相に辿り着きながらも、犯人を暴かない珍しいケースである。

モラニア国の皇太子と婚約中の女優ヴァレリーは、契約の代償として、
撮影所の大物プロデューサー/リードバーンから、演技にさまざまな注文を
付けられ、その上権威を笠に着て、言い寄られているのを苦痛に感じていた
という構成。

リードバーンは、情け容赦ないプロデューサーで、大物俳優を台詞覚えが
悪いと解雇する、監督にも情け容赦ない要求を突き付ける。

自宅に呼ばれたヴァレリーが、リードバーンの家から出て車で立ち去る
ソーンバーグ監督を見かける、その直後、ヴァレリーが死体を発見し、
隣の家オグランダー家に駆け込み警察に通報する。

婚約者のモラニア国皇太子から、スキャンダルが起こると王家に、婚約を認めて貰えないと調査を依頼されるポワロ。

ジャップ警部が駆けつけ、捜査の陣頭指揮を執り、ポワロも協力すること
になる。監督は、ラッシュを鑑賞するためにリードバーン邸を訪れたことが
判明する。
映画撮影の風景や、背景画像をどのように撮影するかなどの場面が
描かれていて、なかなか興味深い。

実は、隣の家オグランダー家にヴァレリーが通報の為に、駆け込んだ時は、
家族でカードゲームをしていたということだったが、ポワロはカードが
1枚不足(クラブのキング)していることに気付く。
(トランプは51枚でゲーム)

カードが不足していてブリッジが1時間も可能なはずもなく、オグランダー
家の写真などから、女優ヴァレリーの家族だということもはっきりする。

死因は、誰かに殴られ倒れた拍子に頭をぶつけたもので、場所を移動した
痕跡があった。
女性一人で、死体を移動することはできないことから、犯人は別にいると判断する。カードゲームを1時間も続けるには、カードが不足していてはできないことから事件の真相にポワロが迫る。

犯罪を憎むポワロにしては、珍しい結末だが、事件性はないとの判断。
実はオグランダー家には娘が2人いて、一人は女優のヴァレリーで家族が
彼女を守ろうとしたということを、ポワロは気づいていたというストーリー。

リードバーンを殴ったのは、同行したヴァレリーの兄だったということだろう。
倒れた際の打ち所が悪かったというもので、知人の皇太子の要請に応える意味合いからも、不可抗力の事件としてポワロは結論を封印する。

オグランダー家とヴァレリーの関係を知らないヘイスティングスには、
なかなか理解が難しかった事件。

“ポワロは面白い”☆☆☆☆

名探偵ポワロ8/なぞの盗難事件「The Incredible Thief」


☆なぞの盗難事件「The Incredible Thief」
(1988年製作、エドワード・ベネット監督、脚本:デヴィッド・リード
撮影:アイバン・ストラスブルグ、音楽:クリストファー・ガニング
デヴィット・スーシェ、ヒュー・フレイザー、フィリップ・ジャクソン、
ポーリン・モラン、ジョン・ストライド、カルメン・ドュ・サウトイ、
シーラン・マッデン、ジョン・カーソン)

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ドイツ軍のスパイ/ヴァンダリン夫人を罠にはめようと、新型戦闘機の
設計図を餌に国家機密紛失の危機を描く作品。

第2次大戦前の雰囲気が良く出ていて、いつも感心するが、さまざまな備品や舞台装置が凝りに凝った感じで、当時の雰囲気をうまく出している。

兵器開発のメイフィールドは、以前日本軍との取引を示す書類をドイツに抑えられ、新型兵器の設計図と日本軍との関係を示す書類を交換しようと脅迫されているという設定。悩んでいるメイフィールド見かね心配したメイフィールド夫人が、ポワロへ救いを求める。

夕食会の日、食事が終わってからまんまと設計図を持ち出される。
ヴァンダリン夫人が持ち出したと決めてかかるサー・ジョージは、ジャップ
刑事を呼び寄せており、早速警察が捜索、連行されたヴァンダリン夫人の部屋や身体からは、設計図は発見されないという状況で、夫人は釈放される。

ヴァンダリン夫人は翌朝メイフィールド邸から車で去ってゆくのだが、
メイフィールドの秘書のカーマイケルが真っ赤アタッシュケースを夫人に渡したことから、ポワロはメイフィールドが仕組んだ策略に気付き、ドイツ大使
公邸へ向かうヴァンダリン夫人をヘイスティングの運転で追いかける。

ドイツ大使公邸でカバンを渡し、ドイツ式の挨拶を交わすヴァンダリン夫人、
これによって彼女がドイツのスパイであることははっきりする。
そして、彼女が入手した設計図は、実は計算ミスされたもので、メイフィールドと秘書のカーメイケルが、自らを守り、尚且つ国の為、偽の設計図を渡したことが明かされる。

冒頭、新型戦闘機のデモンストレーションがあり、迫力満点。
後半は迫力のカーチェイスもあり、ヘイスティングス大尉の見せ場も
用意されている。

ジャップ刑事の出番は多くないものの、きっちり出番は用意されている。
なかなか凝った脚本で、あまりいい意味ではないが、日本の天皇の話題も
出てきて楽しめる作品である。
劇中、ヒットラーは小男とそしてムッソリーニはガマガエルと揶揄されている。

呼び寄せられたジャップ刑事とホテルで同室となったヘイスティングスが、
ジャップ警部の鼾が凄いことをポワロに愚痴るエピソードが楽しい。

“ポワロは面白い”☆☆☆☆☆

2020年7月17日金曜日

名探偵ポワロ7/海上の悲劇「Problem at Sea」


☆海上の悲劇「Problem at Sea」
(1988年製作 レニー・ライ監督、脚本:クライブ・エクストン、
撮影:ピーター・ジョセップ、音楽:クリストファー・ガニング
デヴィット・スーシェ、ヒュー・フレイザー、メリッサ・グリーンウッド、
ジョン・ノーミングトン、シーラ・アレン)

名探偵ポワロ「海上の悲劇」』 '89イギリス | じゅうのblog - teacup ... 名探偵ポワロ / 海上の悲劇 | kazzpの音楽&映画 名探偵ポワロ「海上の悲劇」』 '89イギリス | じゅうのblog - teacup ...

今回の舞台は客船内で、乗り合わせたクラバトン夫人が、アレクサンドリアに
停泊中に殺される。

停泊中に、小旅行に出かけた夫クラバトン大佐がいない間、船室で休憩中の夫人が殺される、真相究明の為、船長に協力するポワロの灰色の脳細胞がフル回転し、ラストは人形を使ったトリックで事件を解決する作品。

クレー射撃をするヘイスティングス大尉は船上イベントの計画に夢中で、
殺人事件というよりはイベントの開催ができるかどうかにかかりっきり。
(クレー射撃はインドで始まったという解説が劇中のセリフにあるのも楽しい)

隠し芸大会で、クラバトン大佐はカードマジックを披露して若い女性2人が
ファンになる。傍若無人な振る舞いの妻とは別で、夫は妻の仕打ちに
耐える優しい夫というイメージで、事件には同情が集まる。

外部からの犯行の痕跡はあるものの、内側から鍵が掛かっていて
どうして侵入できたかが分らない。
無くなっている現金や髪飾り、落ちている地元産のネックレス、外部から
侵入した犯人がいたと誰しも思ったのだが。

夫人の部屋に侵入し宝石などを盗んだ人物をヘイスティングが発見、犯人だと
主張するが、ポワロは懐疑的な表情を浮かべる。

ポワロの灰色の脳細胞がフル回転、犯人は以前舞台芸人として活躍していた
夫だと推理。夫の得意芸が腹話術で、殺害した妻を部屋に残し、アリバイ作りの為、腹話術を利用したと推測。
最後、ポワロも人形と少女の力を借り、腹話術を使って謎解きをするという
大芝居をみせ犯人を追いつめる。

舞台は、アレクサンドリアだが、前作「砂に書かれた三角形」と同じ時期に
撮影されたようで、ギリシアでのロケとのこと、イギリスを離れての
事件は異国情緒満点で、楽しさも倍増である。

“ポワロはみんな面白い”☆☆☆☆


2020年7月13日月曜日

名探偵ポワロ6/砂に書かれた三角形「Triangle at Rhodes」


☆砂に書かれた三角形「Triangle at Rhodes」
(1988年製作、レニー・ライ監督、脚本:スティーブン・ウェイクラム
撮影:ピーター・ジェッソップ、音楽:クリストファー・ガニング
デヴィット・スーシェ、フランセス・ロウ、ジョン・カートライト、
アニー・ランバート、ピーター・セッテレン)

  
第2次世界大戦前の当時イタリア領ロードス島(現在はギリシア)を
舞台にする作品。

休暇でロードス島を訪れたポワロは、滞在するホテルで2組の夫婦の様子が
おかしいことに気付く。(実際に、ロードス島でロケしている)
案の定、バレンタイン・チャンドリーが毒殺される。犯人は毒薬の小瓶を
ポケットに入れていたもう一組の夫婦の夫ダグラス(ピーター・セレトン)
が逮捕され拘束される。

ポワロは、犯人は別にいると確信し、使用した毒薬をどこから入手したのかを探るため、また警察への協力を求めるための人脈探しなど、滞在客のパメラ(フランシス・ロー)と海岸線を監視するバーンズ大佐に協力を求める。

マムシの毒を購入した場所を訪ねたポワロとパメラは、購入したのは英国人の女性だと突き止めたことで、犯人はダグラスの妻マージョリーとトニー
(殺されたバレンタインの夫)の犯行で、ロードス島から漁船で
逃げようするが、ポワロ達と警察が追いかけ捕まえる。

ロードス島は、1948年のパリ条約によりギリシア領となる。
当時はイタリア領で、黒シャツ党が街中にたくさんおり、厳しい検問で
ポワロが乗船できないなど、戦争前の雰囲気を上手くドラマに取り入れ、
毒物を求めてパメラとポワロが、路地を捜す歩く場面なども、
ロケの効果が出ている。

ポワロも、この当時はまだスリムで歩き方も早く、行動的なポワロが描かれている作品で、海上でのダイナマイトの爆発シーンなども描かれる。
また、ロードス島の美しい夕景や景観が随所に組みこまれ、撮影されている。
美しい海に囲まれたエキゾチックな島を舞台に、ポワロの灰色の脳細胞が
活躍する作品。

帰国のため、船に乗ろうとするが、スパイと間違われ足止めをされるポワロ、
憤慨するポワロの表情が面白い。


“ポワロは面白い”☆☆☆☆☆



2020年7月11日土曜日

名探偵ポワロ5/4階の部屋「The Third Floor Flat」


☆4階の部屋「The Third Floor Flat」
(1988年製作 エドワード・ベネット監督、脚色:マイケル・ベイカー
撮影:イワン・ストラスブルグ、音楽:クリストファー・ガニング
デヴィット・スーシェ、ヒュー・フレイザー、フィリップ・ジャクソン、
ポーリン・モラン、スザンヌ・ボーデン、ニコラス・プリチャード、
アマンダ・エルウェス)

  

ポワロが事務所兼住居にしているホワイト・ヘブン・マンションで起こる
殺人事件を解決する作品。

ポワロの部屋の2階下に越してきたばかりの女性が殺される。
一階下の住人女性2人が婚約者と友人の4人でパ-ティーからの帰り、
鍵の無いことに気付いたパトリシアが、婚約者ドノヴァンに、
ゴミを下すエレヴェーターに乗り込み部屋を開けてほしいと頼んだ
ことから、降りる階を間違えて、死体を発見する。

早速、灰色の脳細胞を働かせたポワロは、いくつかの不自然な事柄に気付く。
女性は何故、
・マンションに引っ越してきたのか。
・女性の死体がなぜ、窓際にあったのか。
・パトリシアの鍵はどうなったのか。
それらの疑問に答えを見つけたポワロは、婚約者ドノヴァンの犯行と見破る。

郵便が最後に配達された時間、死体の女性に仕える使用人の行動、
消えた郵便物の内容は?

殺された女性はドノヴァンの妻で、重婚の発覚を恐れたドノヴァンが、
パーティの前に、妻を訪れ殺したことを突き止める。
重婚が動機という事件で、ラスト、パトリシアは魅力的な女性だと、
ポワロはドノヴァンの友人ジミーに、君の出番だよとおせっかいを焼く。

風邪を惹いて、ミス・レモン怒られるポワロが、髪が乱れており、
恐らくこの後も、この様の乱れた髪型のポワロが画面に登場することは
なかったと思われる。

冒頭推理物の舞台を観て、犯人を見破れるかヘイスティングと10ポンド
賭けて、見事推理の外れる場面で、脚本作家の頭が可笑しいと、
あくまでも作者のせいにするポワロのプライドの高さが面白く楽しい。

ヘイスティングの自慢の車が破損し、呆然とするヘイスティングに、
修理代をカンパするポワロが描かれるなど貴重な作品。

“ポワロは面白い”☆☆☆